ゆがんだ棚

 コンテンツ”二次災害を防ぐための行動”を含めて、何度か繰り返し述べているが、震災時には冷静に落ち着くことが必要だ。
身の危険を感じたときに”落ち着く”というのは、なかなか出来ることではない。どうしても慌ててしまい、逆に怪我をしたり、間違った判断をしてしまうことがある。したがって、”冷静さ”を身につけるようにしたい。すなわち、落ち着いて考えて、すべき行動の判断を正しく下せるようにするためだ。そのためには、日々の防災に対する知識や関心を持つことが大切になると考えている。人はどうしても危機に直面すると焦る。これを認めた上で、焦りの中にも冷静さを持ち、「今はどうすべきか」と考える余裕が少しでもあれば、危機を最小限へとやり過ごせる確率が高まると思う。

地震発生後、身を守ることに徹する。周辺がどうなっているのか、音を聞く、出来れば目を開いて安全な場所を常に探し求める。少なくとも致命的な身体へのダメージを防ぐために、上半身(特に胸より上、頭部)をあらゆる手段で守って欲しい。一呼吸し、次にすべきことを考え、無鉄砲に高いところから飛び降りたり、確認もせず外へ飛び出したりすることがないように、常日頃からシミュレーション(イメージトレーニング)しておくことも有効である。