エレベーターの階数ボタン

 マンションに限らず、地震発生時にはエレベーターの使用は止めるのが常識になっている。もし、乗車中に地震に遭遇したら、目的階ではなく全ての階のボタンを押し、停止した最寄り階で降りるようにしたい。エレベーター内に閉じ込められるのを避ける理由だ。
地震による強い揺れのために、エレベーターの機構部が故障やダメージを受ける、または停電により停止するなどもある。閉じ込められると、再び外に出られるまで長い時間を要することが考えられる。サービス員、あるいは消防が助けにくるまで待つ必要がある。

閉じ込められ、それが長引けば、トイレ、食料、疲労などが問題になるであろう。空気がなくなることはない。過密したエレベーター内であれば、座ることも出来ず、事は深刻になる。
エレベーター装置が正常に作動しない可能性もある、続く余震の可能性もあるので、安全が確認できるまでは、エレベーターで移動するのは止めるべきである。

万が一、閉じ込められてしまったら、非常用電話(ホットライン)が使えるかを確認し、そこに居ることを外部に知らせたい。後は気長に待つだけであるが、防災対策の整ったマンションであれば、エレベーター内に閉じ込めを想定した非常用グッズが備えられている可能性もあるので確認したい。
エレベータ内の閉じ込めは、困難が想像できる。なので、最寄りの階ですぐに降りることが大切だ。このことは、マンションエレベーターを使う子供達にも伝えておいて欲しいことだ。