シャツ

 普段、多くの人は下着や肌着を毎日替えていると思う。理由としては、清潔を保つ、快適を保つことにある。冬季は発汗も少ないので、着替えなくてもそれほど不快はないが、夏季はそうはいかない。

しかし、震災発生後、衣服の着替えも困難になり、同時に下着や肌着の替えも難しくなってくる。すぐに自宅の衣料タンスにアクセスできれば問題ないが、自宅家屋の倒壊により部屋に入ることが出来ない、あるいは地震後の避難警報により自宅に戻れないなど、特に着の身着のままであると困る。

では、対策について考えてみる。
非常持ち出し用として、新品の下着を2組ほど入れておく。旅行用の使い捨て下着もあるが、履き心地から考えたら、生地を用いた使い捨てではない方がいいだろう。下着は比較的小さいので手洗い洗濯して2~3枚を回転させるのが良いと思う。

自宅ではなく避難所生活、または車中生活を余儀なくされた場合、手洗い洗濯した下着をどこに干すかという問題がある。洗って絞った後、手の平で叩くようにシワを伸ばして形を整える。そして、中が見えないくらい細かなネット状の洗濯用ネットに入れて、身近な場所に干すのがよいだろう。非常用で考えたら、女性用もボクサータイプの派手ではないもの(男女差が分からないよう)が良いだろう。
上半身の肌着についても同じ事が云える。しばらくは、Tシャツで兼用するのが良いと思う。

私のお薦めとしては、トレッキング用などのアウトドアを目的とした下着類が比較的高価であるが便利である。速乾性素材を用いて洗濯後の乾きもよく、また最近は抗菌処理が施されていて防臭効果もある。一度、お近くのアウトドアショップを覗いてみたらどうだろうか。