報道記事

 2016年4月、ノーマークであった熊本県で震度7の大きな地震が発生した。震源エリアでは、地表までクッキリと分かる断層の大きなズレが生じ、後から学者による発生メカニズムの解説が行われた。
熊本は日本の安全地帯であると、地震災害のリスクが低いことを企業誘致などの地域のPR文句としていた。また、地震保険の掛け金も7段階中一番安い県として料金が設定されていた。ある意味、熊本地震はそこに暮らす人々にとっては想定外の震災であり、自治体においても十分な対応準備が行われていなかった。
誰もが、「私のところでは、そんな災害はすぐにはこないだろう。」と思いたいだろうが、この日本列島で生活する以上は、無関心は得にならない。

大きな震災が発生すると、そのニュース報道により被災者の困難な生活を目の当たりにする。そして、人々は防災への備えについて、真剣に考えて準備を行うようにする。
いつもこの繰り返しであるが、防災対策への関心と準備実施に繋がるので、無駄なことではない。出来ることであれば、継続的な関心を持つことをお勧めしたい。

地震発生時の自分の身を守る備え、被害を広げないための備え、家族との安否連絡の備え、被災中の衣食住の備えなど、あらかじめの準備による備えは有効になる。
備えあれば憂いなし、これは防災対策における原点の考えとも云える。
是非、考え実施して欲しい。