二次災害とは、最初の大きな地震に続いて発生する災害のことであるが、その範囲は広く、地震発生メカニズムの他に、地形、天候・季節・時刻、地域環境、人口分布・年齢層などの環境要因によって依存するといえる。
海底を震源とした地震の場合、津波の発生が考えられる。発生メカニズムによっては、繰り返される強い余震もある。また、火災にも注意が必要だ。揺れによる熱源の転倒、ガス管・電気配線の損傷による発火や引火、近隣からの延焼も起こりえる。阪神淡路大震災では、停電復旧後に電源投入したことによる漏電での火災(通電火災)も多く発生した。
天候によっては、避難を困難にすることもある。土砂崩れ、土石流、水害、雪崩と天候や季節によって、リスクが高まることもある。二次災害として、原発事故も今や想定外ではなくなった。次々に襲ってくる二次災害からも身を守ることが大切になってくる。これは自身や家族の健康維持についても、同様に対策すべきことである。
例えば、東日本大震災(3.11)では、地震後の津波により多くの人命が失われた。第2波、第3波と時間をおいて襲ってくる津波、まさかここまではと云う油断から、そして自宅の様子を見に戻ったことが命とりになったケースもあった。
関連する二次的災害のリスク起こる可能性を理解し、それを回避するための知識と対策を考えておきたい。