防災対策の知識と実際

企業・オフィスの防災対策

オフィス外観

 毎日、多くの人々が自宅から仕事先に向かい、そこで一日の3分の1を過ごしている。
その職場において震災に遭遇したら、そんなことを考えたことはないだろうか。
三陸沖の広範囲を震源とする午後2時46分に発生した東日本大震災(3.11)の時、震源より遠く離れた首都圏でさえ、全ての交通機能は麻痺し、徒歩で帰宅を試みる人達で深夜から翌朝まで続いた。
今や、企業・オフィスにおける防災対策は、企業としての責務を負っている。なぜならば、従業員の多くは、自身の考えだけで職場の防災対策を施すことが出来ないからであって、事業主、あるいはオフィス責任者が防災対策への理解を示し、リードすることが求められている。所属するスタッフの安全と安心した被災時間の過ごしの確保があってこそ、その後の復旧、事業再開への力になるものだ。

オフィス外観

企業における防災対策のすすめ

 大手企業については、本格的な防災対策への取り組みが行われている。過去の震災により、資材調達の停止、生産停止、流通の停止による大きな影響を知ったためだ。もちろん...

ヘルメット

死なないこと(発生時、自分の身を守ることに専念する...

 震災時の動画、多くの人がテレビ番組やネット投稿の動画などで視聴していると思う。オフィス内の固定カメラの録画映像では、壁沿いに設置した背の高い書棚が次々と倒れる...

深夜の首都圏渋滞

積極的にその場を動くべきでない

 死なないために動いて逃げる、その判断以外であれば、むやみにその場を動くべきではない。老朽化したビルの外壁が雨のように降っている映像や、路上に散乱したガラス片の...

警察本部からの情報

正しい情報の収集

 古い話になるが、大正12年(1923年)9月の関東大震災後、混乱や不安を煽るデマ(間違った情報の拡散)によって、一般の被災者が不安と憤りの中、その行動を惑わさ...

安否情報発信

家族との安否連絡を行い、ひとまずの安心を手に入れる...

 企業経営者であれば、先ずは従業員の安否確認が大きな関心の一つであろう。同様に、従業員とその家族間の安否確認が優先の一つであることに変わりはない。 先ず、...

LEDランタン

明るくなってから行動する

 地震は昼夜に関係なく発生する。それが日没後、特に深夜であれば、多くの人々が活動する日中と比較して様々なリスクが生まれてくる。それは、視覚からの情報が制限される...

ヘルメット

衣食住(職場での備え)

 ”積極的にその場を動こうとしない”、これを実践するためには、従業員がある程度の日数を過ごせるような職場での備えが必要になる。これは、従業員(スタッフ)の自宅ま...

オフィス外観

戦略的防災対策へ(事業継続計画の必要性)

 被災地における企業、支店、店舗、個人事業者にとって、日常生活の立て直しと同じくらい、業務の再開に向けての対応を思い浮かべるに違いない。過去の震災状況を知れば知...

オフィス外観

どの事業所(会社・店舗)も防災対策は大切な備えです...

オフィス・事業所の安全と復旧のための防災対策をしていますか? もしもの時、 働くスタッフの安全と安心の確保は、その後の復旧に大きく影響します。 オフィ...

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どこに居て震災に遭うかによって、身体への被害のリスクは変わってくる。一般的に過ごしている時間の長い自宅であれば、各部屋における震災対応を考えておくことは、決して...

二次災害を防ぐための行動

二次災害とは、最初の大きな地震に続いて発生する災害のことであるが、その範囲は広く、地震発生メカニズムの他に、地形、天候・季節・時刻、地域環境、人口分布・年齢層な...

水

震災時のトイレ・衛生管理を考える

食べることが重要であれば、排泄することもまた重要である。だから、上下水道が長期間機能しないことを頭に入れておく必要がある。 すなわち、汚れた手を洗う、排泄物を...

家族

災害弱者の防災対策(子供、高齢者、ペットなど)

一般成人、青少年、未就学児、乳児、高齢者、身体障害者など、それぞれの生活習慣やサバイバル体力によって防災対策は変化してくる。ある程度、体力もあり健康な成人・青少...

飲料水の備蓄は必須事項

 被災中、最も被災者を困難にさせるのが水不足だ。震災により、地中もしくは建物内の水道管が破損すると水の供給がストップする。 水道局が破損箇所を探し出し、その修...

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 首都圏をはじめ、人口増加傾向の都市部でのマンション人気は高い。交通機関へのアクセス、防犯安全性、部屋のデザイン性や眺望などの多くのメリットはあるだろう。 し...

被災中の食べる、その調理の工夫

 防災用食料と云うと、乾パン、ビスケットといった保存可能な炭水化物系のものが多いが、1週間を越える被災生活の場合、カロリーとしては十分であるが、栄養面や食べるこ...

被災中の防犯対策を考える

 阪神淡路大震災の時には、1つの自動販売機も荒らされることなく、日本の安全性が世界的に話題になった。しかし、時代が変わり3.11の時には、避難地域での部屋荒らし...

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