どこに居て震災に遭うかによって、身体への被害のリスクは変わってくる。一般的に過ごしている時間の長い自宅であれば、各部屋における震災対応を考えておくことは、決して無駄にはならない。
最も検討すべきことは、”寝室”における地震対策である。
冬の夜明け前に襲った阪神淡路大震災では、多くの人々は就寝中に被災した。そのため、逃げる余裕無く、寝室の家具の転倒による圧迫や衝撃を受け命を落としたり、負傷した人が非常に多かった。
したがって、寝室には背の高い家具(1.2m以上)は置くべきではない。
全ての部屋に共通していえるのが、”あらかじめ身の安全を確保できる場所を決める”ことである。万が一、家具が転倒しても大丈夫なスペース、棚などの上部から本や重量物が飛散してきても身を守れる場所を、すぐに決めておくことである。先ず、大きな揺れを感じる、あるいは緊急地震速報が出たら、そこまでいち早くたどり着きたい。