寝室

 就寝中は眠りの深さによって、緊急時の反応の早さも変わってくる。
もしかしたら、被災中は余震に怯えて眠りが浅いかも知れない。いや、積み重なった寝不足と心身の疲労が増して、自然と体が深い眠りを要求するかも知れない。健康の維持を考えたら、睡眠中の一定期間の深い眠りは大切に違いない。

そのためにも、被災中においても安心できる就寝場所を確保しておきたい。
この就寝場所については、防災対策の知識と実際の中の”家庭における部屋別の地震対策”において記述している通り、自宅における1番の安全場所にすべきとしている。
倒れやすい背の高い家具は置かず、落下時の衝撃が強い重量物を高い場所に置かないことで、就寝の身を普段の環境から守ると云うことだ。もし、震災によって自宅家屋へのダメージもなく、引き続き居住することができるのであれば、被災中の就寝場所は同じ場所で構わないだろう。

もし、その予備知識なく難を逃れたのであれば、被災中における就寝場所の安全確認を行っておこう。
① 家屋が2階建て、3階建てであるのであれば、就寝場所は2階以上にしたい。
② 横になる場所へ、危険と思われるようなモノが落下する恐れはないだろうか。

そして、万が一の避難に備えて次の準備をしておこう。
③ 着替えるための衣服や防寒着
④ 外部へ避難の外履き
⑤ 暗闇を照らす電池式照明(懐中電灯)
⑥ 閉じ込めを知らせるセーフティ・ホイッスル(非常用笛)

疲れを癒す大事な睡眠を得るためにも、安全な就寝場所の確保が大切であることを知っておきたい。そうすれば、また明日も元気に希望を持って活動できるはずだ。