住宅内の階段

 自宅において尋常でない揺れから助かったあなた、自宅建物のダメージを気にしよう。もし、ドアや窓が開かない、壁などに亀裂が入っていたら相当なダメージを受けていることになる。また、その他において不安に感じることがあれば、それは危険の前触れだ。次の大きな揺れで倒壊するかも知れない。現に2016年4月の熊本地震では、翌未明に起きた二回目の大きな揺れで、家屋倒壊となった住宅が多数あり、残念ながら多くの命も奪われた。ほとんどが1階の部屋に居たことによる被害だ。2階以上が絶対安全であるとはいえないが、1階に居るリスクは相当高いのが現実だ。建物構造や老朽度にもよるが、特に木造の2階建て(3階建て)家屋なら、その後は1階に居てはいけない。新耐震基準であったとしても、先述したような不安があれば同様に1階に居続けることは避けよう(新耐震基準においては、大きな揺れの繰り返しによる耐性を考えていないため)。

古い鉄筋コンクリートのマンションも1階駐車場がつぶされた映像をよく見る(阪神淡路、東日本、熊本での震災)。なので、マンション、アパートの1階居住者で、もし大きな揺れによる建物のダメージがあるなど不安があれば、そこに戻って居続けてはいけない。少なくとも余震の期間が収束するまでは。