週に2回から3回、通常であれば自治体のゴミ収集にやってくる。マンションであれば、空調の整った集積室があり24時間ゴミ捨てが可能なところもあるだろう。しかし、大きな震災が生じると生ゴミの管理は、しばらくの間それぞれの家庭で行うことになる。
とはいえ、家庭に置いておくスペースがあるか、その場所が屋外と屋内でも状況が変わってくるので、簡単な問題ではない。特に冬場より夏場は、生ゴミが腐敗しやすい時期になる。悪臭だけでなく、害虫(ハエ、ゴキブリなど)、病気を引き起こす細菌など発生する可能性があるので、きちっと対策を考えておきたい。

ゴミの中でもやっかいな生ゴミ、廃棄された食物など水分を多く含んでいるものが多いため、冬場や空調で管理しない限り腐敗しやすい。
最初にすることは、生ゴミを極力減らすことだ。習慣的にゴミの分別に慣れている方であれば、そう難しいことではない。可燃ゴミを更に生ゴミとその他(燃えやすいゴミ)に分けることである。その他に相当する燃やしやすいゴミ(例として紙類)は、腐ることがないので保管が容易である。ゴミの分別ルールは、各自治体によって様々で、非常に細かく、厳しく規則を設けている自治体もあり、その方法が染みついている住人は、被災中のゴミの管理も上手であると想像する。一方、分別ルールが緩やかな東京23区内の住人は、ちょっと大変かも知れない。23区内の場合、生ゴミ、紙類、リサイクルしないプラスチック全てが、可燃物ゴミとして一括りにされているからだ。大量のプラスチックトレー、包装袋にラップ、燃えるゴミが驚くほど出る日常である。心して、被災時のゴミ管理を考えたい。

さて、生ゴミの方は、水分を出来るだけ抜いておきたい。キッチン用品の水切りネットなども役に立つ。そして、耐久性のあるゴミ袋に入れて、袋内の空気を極力抜いて口を閉じて腐敗を防止しよう。
もし、保管中に悪臭が漏れ出すようであれば、アルコール除菌スプレー、次亜塩素酸水スプレーをして、悪臭の元になる細菌の繁殖を抑える。